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伝統的なラスター彩と私がやっている上絵のラスター彩の違いについて。
ラスター彩の説明や、私の作品の説明をする機会が増えたので、ざっくりと記しておきたいと思います。

ラスター彩の特徴は陶磁器の表面を金属ような美しい光沢皮膜で覆う装飾技法です。
そして、「ラスター彩」と表記される技法は、大きく2つの方法に分けられます。

ひとつは9世紀メソポタミアからはじまり、スペイン、イタリアからのちにヨーロッパ全体に広がった伝統的なラスター彩。
素焼きに釉薬を施し950〜1100度ぐらいで焼成後、銀や銅、コバルト等を釉薬または粘土に混ぜて装飾し、低火度で還元焼成(600〜700)。

もうひとつは市販の調合済みラスターで装飾する方法。
市販のラスター彩は酸化焼成で自然に還元状態をつくる還元物質(樹脂)と有機溶剤、酸化金属等が含まれています。もともとこのラスター彩はガラス工芸に使用されており、色の種類、安価なものから高価なもの、種類は豊富です。
装飾後、600〜950くらいで酸化焼成。現在、一般的なのはこの方法です。

以上、ラスター彩を2通りに分けて大雑把に説明してみましたが、本やネットで調べただけでも様々な原料組成、焼成法、さまざまなバリエーションとコンビネーションがありました。

私のラスター彩は二番目の技法で、上記の中低下度焼成後・還元焼成による伝統的なラスター彩と区別して、本焼き焼成後の装飾技法なので「上絵のラスター彩」と私は呼んでます。

上絵というと表面的な装飾技法のひとつに思われがちな一面がありますが、ベースとなる胎土や釉薬の調合、焼成温度で、発色や光沢、効果や耐久性が変わります。

例えば私の場合、磁土を3種類ブレンドし、上絵の定着と光沢発色を良くする透明釉を調合施釉・焼成後、ラスター彩・焼成、銀彩・焼成、というコンビネーションでこのようなビジュアルと質感の作品が生まれます。かなり端折ってますが。笑

ラスターや技法の説明は以上ですが、私の作品の成り立ちとか表現も、技法ややきものの歴史とは切り離せないものが根幹にあると再認識した次第です。

そして、技法の成り立ちひとつとっても、古代のプリミティブなものづくりから、近代・現代の産業にまで派生して、時間や場所etc越えて作用し合って、私の掌中に調合済みラスターがあることに気づかされます。

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2015-10-01 : 高橋朋子 作品 :
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プロフィール

高橋朋子  陶芸家 Ceramist

Author:高橋朋子  陶芸家 Ceramist
きたぐに北海道で育ち、南国沖縄で陶芸を学びました。
今は温暖な関東で制作しています。
小さい頃から自然の中で遊ぶことが好きでした。
好みの色や美しいかたち、素敵だと感じて想像した物事をあたためて来ました。
それらをうつわの中に込めています。
手にとり、感じていただけたらうれしいです。

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